こんにちは!
出張ライターのだいごです!!
さて、前回から『人類総オシャベラー計画』と題してコラム連載がスタートしました。
全何章かは決まっていません。
書きたいことを書き切ったらその時点で終了です。SHIROさんに何と言われようと、終了です。
今回のコラムで書く内容もぼんやりとしか考えていないので、もしかしたらもしかすると、今回でラストかもしれません笑
冒頭を書いている段階の私にはわかりません。
文章を書くときは、思っていることをそのまま文字に起こしていって、最後に文章のテンポを整える…という書き方をしています。
ですから、冒頭を書いている段階で着地点は見えていないことが多いです。
そういう意味では「しゃべり」のニュアンスで文章を書いています。
今回の私はどんな内容で結んでいるのでしょう。自分でも楽しみに、書いていこうと思います。
余談でした!!
さて、前回は「しゃべり」についての前提や、私、どれだけコミュニケーションに対してコンプレックスを抱いているかをお伝えしました。
「complex」という単語は、日本語圏にて良く利用される「劣等感」みたいなニュアンスに加えて「複雑な、込み入った」という形容詞の用法も内包しております。
つまり、英語圏の人々は劣等感を「複雑で、込み入ったもの」というニュアンスで捉えているようです。
※言語が思考を規定する…みたいな話も面白いので、いずれ紹介したいですが、本旨から外れるので今回は我慢。
これは一種の言葉遊びではありますが、 「”劣等感”は”複雑”だから解決が困難」という側面を持っているのではないでしょうか。
つまり、その複雑に絡まった要因を丁寧に紐解いてあげれば…
或いは解決の糸口になるやもしれない、ということです!
前回のコラムの後半にて、コミュニケーションの複雑さ、とりわけ「しゃべり」の複雑さについて記述しました。
声、表情、文章、文脈…みたいなあらゆる要素を用いて、一瞬一瞬でそれを判断していかなければいけないから難しい…というのが概要でした。
期待させすぎないように、序盤にお伝えをしておくと、コミュニケーションがバッチリになる方法は、私にはお伝えできません笑
そんなん俺が知りてーわって話。
ここからは
・自身の僅かな経験値
・コミュニケーション上手な人のアクションの分析
上の2点を中心にお話をすることで、少しでもオシャベラーに近づくことを目指します。
ここまで書いておいて、まだ今回のコラムの着地は見えていないのですが…
読者の皆様も巻き込んでコミュニケーションについて考える機会になれたら…と投げやりに考えながら見切り発車してしまいたいと思います!
◆そもそも「しゃべり」上手な人って…
何をもって「しゃべり」上手なのかって。
そこからですよね。
この辺も明確な線引きがあるわけでは、もちろん、ないので、断言が難しいです。
まず、線引きなんていうものは、みんなが共通の、明確な基準を持たない限り、叶うはずがないんですよ。テストじゃないんだから。答えが1つである事象以外に対して線引きをしようとするアクションがナンセンス。
フリースタイルバスケも含む”表現”に上下はないけど、やはり評価されるものに理由はあると思ってます。それを評価するナンセンスも含めて良いですよね、表現って。
……おっと、危ない。また脱線しかけた。
さて、しゃべり上手な人は誰か、でしたっけ?多分そう。
そうだ。
私が思うしゃべり上手を何人か挙げることはできるけど、みんながそう思うとは限らないよっていうことをお伝えしたかったんです。
皆様それぞれ、自分が思うおしゃべり上手な人物を思い浮かべていただけたら…と思いますが、
読者にフリースタイラーが多いことも考慮して、私が思うおしゃべり上手な方々を紹介したいと思います。
SHIROさん…は流れとしてわざとらしいですが当然含みます。
他はTAMAさん、DAIさん…
私の中でズバ抜けてるのがこの方々ですね。
もちろん他にもたくさんいますが、私が関わった中で衝撃を受けたのはこの辺の先輩方。
本コラムの前段コラムでSHIROさんに触れていただいたので、あえて名前を出すなら、プロオーディエンスのATSU。
こいつは私として皆んなに知ってもらいたいオシャベラーとして挙げております。
もっとたくさんいると思いますが、私の知見の狭さで代表例を挙げるならこんな感じ。
もちろんオシャベラーで一括りにするのも難しい話で。
・場を支配するルーラータイプ
・聞き上手で場を回すスピナータイプ
・適切なタイミングでセンスフルワードを打ち込むバズーカタイプ
いろいろいます。
各論に持ち込むとややこしいので、共通点だけ抽出。
抽象化は分析の基本。
特に先に挙げたメンバーはトークの幅も、深さもハイレベルなメンバーだと感じています。
この方々がオシャベラーとしてのレベルが高い要因は
「経験」
です。
がっかりしますよね…
結局こなした数かよ、みたいな。
いや、まずは核心から始めたくて笑
もちろん核心だけではつまらない。
核心を囲う手段や要素こそお話ししたい。
ここからは”経験の内容”に注目して語りたいっす。
私が真に注目しているのは単純なコミュニケーション慣れという話ではないんです。
「しゃべり」の組み立て方への「慣れ」です。
もっと言えば、「フレーズ慣れ」とも言えるかもしれません。
フレーズ慣れを意識した経験こそ、名オシャベラーを形成する特徴だと考えます。
◆起承転結を承知したストックフレーズ
皆さん、
私もそうなのですが、
好きな話って、饒舌に展開できませんか?
オタクは早口…みたいなセオリー、あるじゃないですか笑
早口、つまり、ものっすごい思考速度で話せているということ。
好きなものについての思考には慣れているし、所属しているコミュニティで話すことに慣れていることが要因です。
フリースタイルバスケの関係者も一緒。
フリースタイラーとフリースタイルバスケの話をするのって、くっそイージーですよね。
思考し慣れているし、話し慣れているから。
フリースタイルバスケについて、スラスラ語れないフリースタイラーは単純な思考不足です笑
まあ、まず、ほとんどいない。
つまり、「話し慣れている」「徹底的に思考している」話題は、誰でもスラスラとフレーズを瞬時に選んでコミュニケーションのフィールドに並べられるんですよね。
逆に、新しく組み合わせた話、話慣れていないトークは、大抵うまく構築できないんです。
要するに
自分の中で整理された情報を事前にストックしておくことで、
コミュニケーションにおける思考のラグを埋めるんです。
これを「起承転結を承知したストックフレーズ」と、格好つけて称してます笑
私が大好きな学者先生である内田樹先生の著書からの引用です。
ストックフレーズを繰り出している時は、脳みその別領域を動かすことができるので、次の展開を予想し、新たなフレーズを作る余裕を作ることができます。
さて、先に挙げた名オシャベラーを思い出しましょう。
もちろん彼らは思考の速度もスピーディでセンスに溢れてはいますが、
最大の強みは、「慣れたフレーズをたくさんストックしていること」だと思っています。
早い話が、フリースタイルバスケについて語るのと同じくらいのレベルで他のジャンルのトークを展開できるように訓練すれば良い、という意味合いです。
◆ATSUという男を具体例の生贄に…
1番身近で、攻撃をしやすいATSUという男を例に取りましょう。遠慮なく。
彼、高校の同級生です。
彼が、先輩に気に入られようと、トークを展開する姿を、何度か覗いているんですが、
導入のトークはパターン化されているんですね笑
(この話、明らかにされるの凄く嫌だろうなあ笑)
【ATSU流 気に入られトークフロー】
①とあるストックされたトークを展開し、
②そのトークのリアクションを観察しながら
③次のストックフレーズA or B or Cを選ぶ。
④AかBかCか、選択されたストックフレーズを展開している間に生のオリジナルトークを考える
だいたいこんな感じです笑
横で聞いてる機会が多い私がバラしますが、
③のステップまでは、何回かリピートで聞いています笑
このリピートしている部分こそが、コツです。
代表で1人を晒し上げましたが、私だってそうです。
多分ですが、先に挙げたオシャベラーも、少なからずやってると思います。
コミュニケーションのフローをある程度パターン化することで次のフェーズの戦略を練る時間稼ぎをしているんですね。
鉄板トーク、とまでハードルを上げなくてもいいと思いますが、
「話慣れたセット」というのは意識無意識に拘らず用意しているものでしょう。
さて、コミュニケーションが苦手な我々がすべき第一歩目はこれ。
『ストックフレーズ、ストックトークを増やすことで、スピーディに移ろうコミュニケーションに思考のゆとりを生むこと』
です。
トーク単位になると些か汎用性を失うので、フレーズ単位で用意すべきだと考えています。
上にて、「経験」と表現したのも、まさにこの点になります。
フレーズに慣れ、レベルを上げたフレーズをストックすることを経験と定義しましょう。
※このフレーズの育成に1番効果的なのは実践なので、結局は話し慣れる必要があるんですけどね。残念。
ストックフレーズの数が多ければ多いほど、並列思考の余裕が生まれるので、コミュニケーション上手な方々のスピードにもついていける可能性が高まります。
◆MCだいごとストックフレーズ
ご紹介をしたストックフレーズですが、私がMCをするときには、まさに、大活躍です。ああか
ある程度のレベルのMCなら誰でもできる、というのが持論ですし、
恐らく、本当に、少し意識を持てば、私なんかより上手く回せる人間なんて世界人口の半分以上はいると思います。あ
ただ、そうは言ったものの、コミュニケーション偏差値45の私がステージでマイクを持つハードルは、やはり、高い…。
なぜか。
個人間のコミュニケーションよりコントロールすべき情報が圧倒的に多いからです。
そりゃそーだ。
演者、観客、主催者、タイムスケジュール…
皆んなワガママなんだもの。
正面突破で一括処理なんて、できたもんじゃない。
このワガママ情報量を捌くときに役に立つのが、正しく「ストックフレーズ」です!
脳みそを使わずに口から出せるフレーズを用意しておくことで、それに連なるフレーズを構築する余裕が生まれます。
まだまだ不慣れで、努力不足なのもあって、追いついていないのが現状ではありますが、
ウケたウケなかったの実践から堅実なストックフレーズは着実に増えてきました。
例えばバトル間の繋ぎのトーク、
勝ち上がったプレーヤーの次の対戦カードについて話すときには、ストックされたフレーズに、リアルタイムの情報を少し組み込むだけ…という状態を事前に作っておいて、
そのストックフレーズを脳みそをほとんど動かさずに繰り出している間に、タイムスケジュールの調整などを脳みそを使って考える…
みたいな。
この辺りの技術は、普段コミュニケーションへのコンプレックスを抱えていて、それに頑張って対処している人の方が得意かもしれませんね笑
ズバ抜けはしないけど、堅実さにおいては一日の長がある…?
そんなMCだいごにとってのMC理論です。
ストックフレーズを増やすために、他のイベントのMCに注目しながら、使いたいフレーズはiPhoneにメモしてたりしますね。
この辺はビジネスでのプレゼンスキルにも繋がってたりもするので、とても、実用的です。
◆まとめます
思考の短縮方法、ストックフレーズについてご紹介をしました!
偉大なオシャベラーを並べた割にはみみっちい話に留まってしまいましたね…。
でも、
しゃべり上手な人の話を聞いていて、
妬みも込めて、いつも思うんですよ。
「そのトーク、絶対、他でも展開してウケたやつでしょ!」
って。
やたら洗練されているのだもの。
その瞬間に生まれた、新鮮な物だとは、信じたくない心があるんです笑
きっと横展開している。はず。
ATSUが語る私のアダルトなお店デビュー戦の話とか、何度やるんだってくらい繰り返してますからね。結構ウケるんですよね、アレ。
私もリアクションに慣れているので、台本のある漫才みたいになってます。
そうなってくると、漫才を進行しながら、次に飲むお酒のことを考えることも容易です。ほぼ思考停止。
みみっちい戦略であるストックフレーズではありますが、
その先には、「鉄板トークフローの会得」が見えてくるものです。
初めて展開するトークでも、
類似のストックを参照しつつ、半分自動化して起承転結を作ることができる。
この辺りは、まさしく総合的な経験値がものをいうので、小手先の技術ではどうしようもないのですが…
偉大なオシャベラーは経験値をフレームに、トークを組み立てているので、そりゃ精度も速度も高次元な展開ができるわけです。
それに対する理解が、まず、大事です。
凡人ないし、劣等生は、まず経験を積む努力をすることが大事。当たり前だけれど。
フレーズをストックすることを習慣づけてしまえば、あとはそのストックしたフレーズ、カードを切る感覚を磨くだけです。
どのカードを、いつ場に出すか。
処理速度という「しゃべり」における最大の敵さえ倒してしまえば、
残るは”アイデンティティ”に任せてしまえばいいだけなので。
さて、最後にちょい出ししました、”アイデンティティ”という、ワード。
今回は「しゃべり」の速度と幅の話を記載しましたが、
次回は「深さ」についてお話できたらいいんじゃないかと考えています。
“アイデンティティ”とは?
これがわかってないとコミュニケーションのフローを誤ることが多い。
なんやかんやで1番大事なのは「空気が読める」ことであり、「分を弁える」ことですから。
「しゃべり過ぎる」系のコミュ障が1番嫌われます。
自分を理解し、ポジションを見極めろ!
みたいな話。
回りくどくて、嫌な話になりそうです笑
今回はここまで!
“依頼されて書いている”と思うと、どうにも鬱陶しさを気にせずに心の中を書けるから、ちょっと気持ちいいですね。
書いてある内容がかなり気持ち悪いことは認識しておりますが笑
では、次回も鬱陶しく、気持ち悪い内容を目指して書いていけたらと思っています。
またお会いしましょう!