こんにちは、レーヨンです。
今回は軽めに動画の紹介をしたいと思います。
前回の記事で、Trikzが技のインスパイアを受けたものとしてHarlem Globetrottersの名前を挙げました。Harlem Globetrottersがどんなチームかをわかりやすく示したのがこちらの動画です。
(出典:Harlem Globetrotters 2017 Highlights、YouTubeチャンネル:Harlem Globetrotters)
ハイライト動画です。楽しさ全開ですよね。本家チャンネルです。
本家サイト
https://www.harlemglobetrotters.com/
によると、「家族で楽しめる(family entertainment)」バスケットボールチームの代名詞的存在であることをモットーにしているようです。
次はこちら。
(出典:STOMP makes basketball music with Harlem Globetrotters、YouTubeチャンネル:Harlem Globetrotters)
ボールのバウンド音で音楽を作るSTOMPというグループ(私服の8人)と、Harlem Globetrottersの4人のスター選手とのコラボムービーです。
こんなこと言うと怒られそうですが、NIKEのフリースタイルバスケのCMを彷彿させられました。
ちなみにNIKEのCMの曲を作ったのはあのAfrika Bambaataaでした。
最後にこちら。7分半の動画なので通信制限にはご注意ください。
(出典:Harlem Globetrotters 1956 Promotional Reel – 8mm film、YouTubeチャンネル:Jon Jones)
こちらは1956年のプロモーションビデオのようです。
Castle Filmsという映画配給会社が存在したのが1927年から1977年まで(正確には1977年にUniversal 8に名称変更)ですので、時代的には齟齬がないと思います。
フリースタイルバスケットボーラーにとっての歴史的な価値は相当なものだと思います。
「ウォームアップ・サークル(warm-up circle)」はフリースタイルバスケのルーツと言われますが、この時点ですでに、今で言えばフリースタイルバスケのハンドリングをやっていますね。
さて、Harlem Globetrottersというチームですが、Trikzの記事で「エキシビション・チーム」と紹介しました。
試合展開がかなり作為的な、「バスケットボールショー」だからです。
例えるならプロレスでしょうか。
まずストーリーが作られており、Harlem Globetrottersのメンバーが技を行うと、相手チームメンバーがその技に対応した騙され方をするというシステムだと思います。
もう一度最初のハイライト動画を見ると気づくかもしれません。
こんなことを書く私にもだいぶ前にWikipedia(しかも日本語)を読んで偏見を持って見るようになってしまったのですが。
とは言え、最初からそうだったというわけでもないようです。
1926年にアフリカ系チームとして結成され、NBAなどの公式リーグには参入できない時代を過ごしつつ(BLM運動はあえて置いといて)も、1948年、1949年にはNBAのMinneapolis Lakers(ミネアポリス・レイカーズ)に勝利しています。
当時は間違いなく実力があったようです。
また、今の試合動画を見ても、相手チームが合わせているとは言え、十分テクニックが必要な技を行なっています。
また、「バスケットボールショー」にも案外歴史的な意味があるかもしれません。
James Naismith(ジェームズ・ネイスミス)が、「冬季に屋内でも安全に行えるスポーツ」としてバスケットボールを考案したのが1891年。
1900年代以降にはチームもリーグも乱立した時代があったようで、バスケットボールを練習する体育館が不足したようです。
その中で練習場所として浮上したのがナイトクラブでした。
昼間はフロアで練習させてもらう代わりに、夜は観客相手の「ショー」としてバスケットボールの試合が行われることもあったとか。
この話がHarlem Globetrottersにも当てはまるのかはわかりませんが、「バスケットボールで人を楽しませる」という発想はこんなところからきているかもしれません。
水谷豊(2011)の『バスケットボール物語: 誕生と発展の系譜』という本の内容を思い出しながら記事を書きました。
現在手元に本がないため間違ったことを書いているかもしれませんが、その場合はご容赦ください。
ちなみに卒論の時期にこの本を探して読んでみようと思ったきっかけは、「バスケットボールは冬季スポーツとして生まれて、クラブで試合をすることもあったらしいんだよね。
だから、日本のLEGENDとかSOMECITYがクラブでやるのは、ある意味回帰しているのかもね」という話を聞いたからでした。
これを言ったのはSTAY ONのダイゴさんだったりします(ご友人が競技バスケで卒論を書いたとか)。
今回はここまでです。みなさまにとって新しい情報となれば嬉しいです。
次回もよろしくお願いします。