初めまして、Rayon(レーヨン)と言います。シロさんにお誘いいただき、私もFBM の記事を書かせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。
せっかくですので、興味ないかもしれませんが、自己紹介を。
私がフリースタイルバスケを始めたのは2014年の夏です。バスケ経験のない高校3年生でした。当時はまあ廃人(今も?)で、ゲームがやりたくて昼夜逆転していました。
もちろん成績も悪く、10段階評価で0(11段階目)を取ったこともあります。出席日数が足りなくなったこともあり、留年しました。
2年をダブったおかげで修学旅行は2回行きました。これは数少ない自慢です。(笑)
結果、母親が心配してくれまして、依存症関係の病院に連れて行かれました。すると、夏にキャンプをやるから来ないか?
と言われ、行った先で幸村さんがボランティアをしていた、というのがフリースタイルバスケとの出会いです。
キャンプ中に見た幸村さんのフリースタイルに衝撃を受けて、キャンプ中は暇さえあればスピンの練習をしていました。
家に帰ったらまずYouTubeを漁り、バスケットボールはなかったから汚いサッカーボールを一回洗って練習しました。
スピンができるようになったら誰かに自慢したくて学校に行き始め、卒業でき、大学にも入り、フリースタイルバスケで卒論を書いて、なんだかんだ今大学院で不良をやっています。
なかなか運命的じゃないですか?(笑)最近は練習していませんが。
さて、大学院というのは本来研究する場所です。私の研究テーマは、ざっくりいうと「フリースタイルバスケにおいて、観客はどのようにかっこよさを判断しているのか」です。
フリースタイルバスケでは、特定のボーラーのことをみんなが「かっこいい」って言うことがありますよね。あとは、バトル中、何か技が決まった時に会場全員で歓声をあげる、いわゆる「沸く」ことがよくあります。
実はこれ、不思議なことです。
本来「かっこいい」は主観的な感情です。
主観的というのは例えば漫画を読んで、「面白かった」、「つまらなかった」と感想を言うのと同じことです。
つまり、人それぞれ感想が違ってもいいはずです。
それなのに、微妙な差異こそあるとは思いますが、「あの人はかっこいい」、「あの技はかっこよかった」などと言うのが、その場にいるたくさんの人の間で共通しています。
かっこいいボーラー達は、何か共通した要素を持っていて、観客はそれを見つけて、評価しているのでしょうか?
また、「技はまだ上手くないけどかっこいい」、「技は上手くないけどかっこいい」と言った評価をしたりしています。
技術=かっこいいじゃないことはフリースタイルバスケの面白さでもあり、また難しさでもあります。
では、人はボーラーの何を見て、技術的な「上手さ」と「かっこよさ」を区別しているのでしょうか?
言葉で説明できる人はなかなかいないと思います。もし説明できる人がいるなら是非教えてください。
私は今、技術とかっこよさの判断ポイントの差についてテーマに修士論文を書こうとしています。2年間の短さに絶望しています。就活のこと最近まで忘れていました。
研究の進捗はどうあれ、とんでもなく頭のいい教授と先輩方に揉まれたおかげで、少し変な角度からフリースタイルバスケを見られるようになったかと思います。
更新頻度は少ないと思いますが、勉強する中で考えてきたことや、以前書いた卒論の一部を紹介できたらなと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。